新しいアイデアを出すのは難しい!?

 

そんな苦手意識をお持ちの方は多いのではないでしょうか。しかし、少し工夫するだけで、誰でもアイデアを出せるようになるのです。

 

アイデアを生み出す手順は、大きく2ステップで考えることができます。

  1. 素材を集める
  2. 素材を組み合わせる

 

多くのアイデア発想法では素材を「組み合わせる」ことを説明していますが、素材を「集める」ことについては、あまり語られていないようです。

 

アイデアを出すのが難しいと言う人は、素材集めのステップを忘れていませんか? 素材が集まっていない状態で「アイデアを出すぞ!」と頑張っても、難しいのは当然です。沢山アイデアを出せる人は、その裏側で膨大な素材集めをしているのです。

 

そこで今日は、アイデアの素材集めについて考えてみましょう。

#1: テーマを持つ

 

まず、どういうアイデアを出したいのか、分野や課題を書き出します。困っていることや目標もあれば、一緒に書きます。

 

これらを参考に、テーマを決めます。短く、わかりやすいテーマがいいですね。手帳の1ページ目や、スマホの待ち受け画面など、目につきやすい場所にテーマをメモしておきましょう。

 

決めたテーマを日々意識することで、関連情報に気づきやすくなります。これはカラーバス効果と呼ばれるもので、例えば「赤色」と意識するだけで、「赤色」のものがどんどん目に飛び込んで来ます。今まで見過ごしていた情報も目に留まるようになる。つまり、集まってくる情報が格段に増えるのです。

 

テーマは、抽象的、具体的、どちらもアリです。

 

抽象的なテーマを持つと、一見関連性が無いように見える広い範囲から素材を集めることができます。新規分野のふわっとしたアイデアを出したいときは、抽象的なテーマの方が合っているかもしれません。例えば「笑顔」「笑い声」など…

 

具体的なテーマを持つと、テーマに直結する素材に気づきやすくなります。即効性のある解決策を求めている場合は、具体的なテーマの方がいいでしょう。例えば「○○工程のスピードアップ」「○○作業のミス撲滅」など…

 

重要なステップですので、時間を確保して、テーマを考えてみましょう。後で、うまくいっていないと思ったら、またテーマを見直しても構いません。

 

 

#2: 定点観察する

 

テーマを決めたら、関連情報が多い場所に行ってみる。そこで大量の情報を浴びながら観察する。いわゆる、定点観察で、触れる情報量を増やすのが目的です。

 

社内の現場や、社外のお店、街を歩くなど。同じ場所、同じ方法でも、テーマを持って繰り返し観察することで、ちょっとした変化に気づくようになります。昨日まで気づかなかった細部に、ある日突然気づくこともあります。

 

観察するときに気を付けたいのは、判断をしないことです。良い・悪い、関係する・しない、といった判断は後回し。五感を研ぎ澄まして、変化や差異を感じ取ります。判断を入れると、感覚が鈍ってしまいます。

 

加えて、ネットも活用しましょう。まとめサイトやツールを使うことで、効率的な素材集めができます。GoogleアラートやRSSリーダー、Twitter、Instagramのキーワード検索など、使い慣れたツールを持っておくと便利です。ボタン1つで、関連情報が一覧表示されるようにしておきます。読み切れない大量の情報を眺めることで、判断を後回しにする感覚に慣れていきます。

 

参考情報ですが、気づきは比較することで生まれます。昨日と今日を比べる、異分野の連想するものと比べる、など。意識せずに行う方がいいのですが、色々な比較の仕方があるということはウンチクとして知っておいてもいいでしょう。

 

 

#3: 気づきをメモしながら、疑問を持つ

 

テーマを意識しながら、気づいたことを、すぐにメモします。事実と気づきをセットで言葉にする。イメージの気づきは、カメラで写真や動画にしてもいいですね。考えるのではなく、感じ取るようにメモします。

 

さらに疑問を持つと、より深く観察できます。「なぜ?」「どうして~~なんだろう?」と些細なことも面白がって疑問を投げかけてみましょう。疑問はテーマを深堀りする効果があります。

 

また、素材間の関係性に気づくこともあります。素材間をグループ化、構造化できる場合は、その情報もメモします。気づきを、どんどん膨らませていきましょう。

 

素材メモの数が、アイデアの量と質に直結します。まずは、素材の数を増やすことに注力しましょう。素材がどんどん溜まるようになれば、アイデアを出す準備はOK! あなたもアイデアを出せる人の仲間入りです。ぜひ、お試しください!

 

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執筆者:取材の匠 ライター 川原茂樹

中小企業診断士

広島県出身。IT企業で半導体、ネットワークなど様々な技術分野の開発、商品企画・マーケティング、アライアンス、知財などに従事。現在は業務分析、業務改革支援などのコンサルティング業務に従事している。

趣味は、複数の公共図書館を活用して多読すること。“図書館マニア”でもある。